美吉野醸造 花巴正宗 樽丸 純米樽酒

みよしのじょうぞう はなともえ たるまる じゅんまいたるざけ

蔵の所在地、奈良県吉野郡吉野町は吉野杉の産地で知られる木の町です。現在では高級建築材として広く知られていますが、その歴史は醸造と深く結びついており、江戸時代にはその特徴から樽や桶に最も適した材として利用されてきました。その特徴とは、密植といわれる植林方法により年輪の目の細かい杉に育てることで組み立てた時に漏れに強いとされ、さらに節がなく加工が容易で、色合いが薄いピンク色であり、アクが出にくいことから当時の大規模醸造地の灘地方から江戸に輸送する際に約10日以上かかったとされていることからも酒の品質を損なうことなく安定した高品質の輸送用器として吉野杉樽が発展してきた歴史があります。
その樽に想いを馳せ、吉野杉の酒樽に純米酒を10日間以上貯蔵して仕上げた樽酒です。木香があるのにくどさを感じないすっきりとした味わいが魅力です。